おまけの画像

大文字の送り火（２０１３年）

烏丸通りからipad miniで撮影。

烏丸通り北部の自転車事情++

2018年8月24日追加分

鬱陶しいことにロードバイク(自転車の最高峰と言うべきではなかろうか)乗っているのに歩道を猛スピードで走行，信号無視，歩道を両手放し運転が横行している。両手放し運転する奴は多分体力が伴わないので前傾姿勢を長時間取れないからであろう。ロードバイクに乗れば原付バイクの制限時速ぐらいまで簡単に出せる。このような自転車に乗る場合は，もっと自覚を持ってもらいたいものである。ロードバイクを含めて高級な自転車に乗る人は，スマートフォン通話・閲覧をしない，歩道を走らない，道路の右側を走らない，信号を守る程度の事ぐらい守って欲しい。ロードバイク運転者だけでなく京都在住の自転車ドライバーの自覚のなさには情けなくなってくる。そういえばテレビ出演されている某国立大学大学院教授が，出雲路橋東側の道を携帯電話またはスマートフォンで通話しながら自転車を運転していた。

本日の新聞二紙で大学生が無灯火でスマートフォンを触りながら運転していて死亡事故を起こしたことを報じていた。京都の大学生は，この記事を見て自制して欲しい。残念ながら最難関大学の学生ですらこの記事を見ないだろうし，自分に起こりうるケースと受け取ることはないだろう。

スマートフォン見ながら運転に関して言うと，幼児を同席させて自動車運転中スマートフォンをいじっているケースを二件目撃した。男親1件女親1件である。今後は，こんな輩が増えるのは間違いない。配達などで自動車を運転する人では更によく見かける。こんな親を見て育った子どもは，更に常識を逸脱した運転をするであろう。このような親を手本にした子どもが運転免許を取得するまでに自動車の安全機能が更に向上してくれていればいいが。

(以前に書いた文)烏丸通りは京都市の南北を貫き，南は京都駅¹，北はおおよそ北大路通までである。私の出没地域は，ほぼ北端の鞍馬口通²近辺である。口上で言及したように母が脳出血で倒れてから食事を作っている。その食材を買うため夕食後近くのスーパーに買い物に行く。後遺症で左半身が不自由で頼りない老母を連れて歩く。その折り強く感じるのは歩道を無法に走る自転車の多さである。私は元気なので正直自転車に対して強い怒りを感じる。一方弱者である母などは時々恐怖を感じている。烏丸通りの歩道の今出川から鞍馬口界隈でおそらく3m程度だろう。この程度の歩道で無灯火，2，3台併走，スマートフォン閲覧・通話運転，傘さし運転，制限速度違反^†，信号無視^‡を毎日のように体験する。私の希望は，某大学の学生と男子中学生・高校生あたりを悪者に仕立てたいのだが，実際にはこれらの他，背広姿のサラリーマン風，女性（女子小中高大学生をはじめおばあさんまで含む），おじいさん，幼児を前後に乗せた人，小中学生，外国人，...要するに近辺に居住もしくは職場のあるありとあらゆる人の運転する自転車が歩行者の脅威となっている。加えて，歩道に自転車を駐めて，スーパーで買い物，診察治療のため病院などに入る人がいるので歩道を歩く歩行者は，歩道の家屋側せいぜい1m が安全圏を歩いているのである。しかしながら実際には絶対的な安全圏は存在せず横着走行自転車は，常に交通弱者を無視する。

最近，ブームから高級自転車に乗る人も多い。最高なのは，ヘルメット，肘当て，及び膝当て着用し，サスペンション付きの MBXやイタリア・フランス製自転車で歩道を颯爽と走行する人がいる。そりゃ安全でしょう，自分は。その方々に申し上げたい。歩行者はね，防具を何も身につけてないのです。あんたらは怪我せんでしょうが我々は大けがする可能性が大です。当然そんな自転車に乗られているのだからちゃんと保険に入ってくれているでしょうね。歩道で歩行者を跳ねて，保険会社が保険金を支払ってくれるとは思えませんがね。

数年前流行に敏感な人たちの間でピスト自転車が流行した。現在ではピストであってもほぼ100%ブレーキを搭載している。ただ私は未だついてないピストを見るぞ。映画の主人公がNew Yorkをピストで走ったからと言ってまねしてどうする．京都では止めて欲しい。するならNew Yorkでやってくれ。

追加．

更に2015年6月1日より自転車に関する規制が強化されたらしい．らしいというのは実感できないからである．烏丸通上御霊前の信号では，自転車が信号無視するのはお約束状態である．特に烏丸通り西側はギリシャ文字のΠの字のように³なっていて車が出てくる気遣いがない．同東側も車が烏丸通りに連続して出てこない限り自転車は信号無視する．似たような横断歩道の形状をしている烏丸中学前も同じである．私自身何度信号無視する自転車に轢かれかけたことか．

本日2015年6月18日午後7時半過ぎChristian Scienceの前あたりで某有名私学の学生と思しき二人の女性が自転車の傘さし＋(プラス)無灯火＋歩道併走で私の横を走り去った．最近新聞で自転車関連の事故をたびたび取り上げられているのに全く他人事としか考えない人のなんと多いことか．

全く正気を疑う事件に出くわした．6 月20日午前8時40分頃烏丸通上御霊前東側に食彩市場という八百屋で買い物をした帰りに信号待ちをしていた．なんと車から何かゴミでも落ちたのかと思ったら子猫を捨てた奴がいた．一瞬の出来事だったので車種の特定も出来なかったし，ナンバープレートを見られなかった．かわいそうなその猫は数十秒立ち上がろうともがいたあげく息絶えた．朝からなんと悲惨な現場に出くわしたことか．これをもってしても上京区と北区の境界であるこのあたりの治安の悪さがうかがえる．面倒ではあるが京都府警には烏丸通り沿い今出川から鞍馬口あたりまで頻繁にパトロールをお願いしたい．

¹個人的な感覚では京都駅から北大路までである。正確には久世橋から今宮通りまでとのこと。

²北から北大路，紫明，鞍馬口である。

^†歩道では時速10km以下，要するにジョギング程度

^‡上御霊前通りと烏丸通りの交差点，烏丸中学の交差点

³要するにT字路に横断歩道を書くとこうなる．

戦死させられた伯父のこと

私には父方に二人のおじがいる。父の兄・健一（伯父）と父の弟（叔父）である。叔父は，存命中だから名前を伏しておく。伯父には会ったことはない。なぜなら戦死したからである。二等兵として南方に送られ，餓死させられた。戦死したのでやっと伍長にしてもらっている。もしこの文章を読む方がおられたら受動態で書いていることに着目して頂きたい。位牌を見ると26歳の若さであった。父方の祖母・静¹からよく話を聞かされた。戦地に向かう前に撮影した写真を見ると美青年²であった。伯父健一は，戦死していたので昭和43年にやっとのこと勲九等に叙せられた。当時の内閣総理大臣佐藤栄作の名前がある。（ここでちょっと突っ込んでおきたい。死んでもなお軍隊の階級により等級を決めるのですか。それなら上官に反抗して憲兵に捕らえられ投獄されなんとか戦争を生き延びて大金持ちになったらもっと高位の叙勲されたかもしれない。写真の姿から判断すると当然そんなこと出来そうな人ではない。加えて私はもっと高位の勲章を出すべきだとか言うつもりもない。）祖母は，命日に目加田さんと仰る戦友の来訪を断ったと父から聞いた。健一を思い出してしまって泣けてくという理由だったらしい。祖父母は，六人の子供を持った。第二次世界大戦を生き延びたのは父(1929年生)，叔母(1936年生)，叔父(1940年生)の3名だけであった。長男が健一である。その下は，女女³と続き二人とも年少で亡くなった。4番目が父である。その父を亡くして既に23年経過した。母は健在も二年前の脳出血から以前の母ではなくなった。

伯父健一は，当時の逓信省，おそらく戦後電電公社，現在のNTTに勤めていた。そこに前段に書いたように召集令状が届き，いわゆる赤紙一枚で戦争に行かされた。そして最も悲惨な死と言われる餓死させられたのである。どんな無念を抱えて亡くなったのか想像することも出来ない。直接の遺族とは言えない甥に当たる私は最近それなりに感慨を抱いている。ご本人は意識しなかったことかもしれないが，無知無謀無策な戦争の犠牲者の一人となってしまった。

日本が植民地獲得競争に名乗りを上げた最初のきっかけはヨーロッパ諸国の帝国主義であろう。大英帝国を始め代表的な国は世界各国に植民地を持っていた。大日本帝国はそれを見て遅ればせながら国盗りゲームに参加しようとした。しかし，19世紀後半には国盗りゲームは限界に来ていたのではないか。だからしてヨーロッパ列強は，極東の小国のゲームへの参加を認めたくなかった。そして，無理な理屈でゲームに割り込んだ結果，悲惨な結果をもたらした。そこで伯父に話を戻す。なぜそんなゲームに駒として使い捨てなければならなかったのか。

祖父槌男は私にとって少し怖い存在だったので余り口をきいてもらったり，こちらからしゃべりかける機会も少なかった。それであまり戦争中のことを聞けなかった。今にして思えば悔やまれる。なんと言っても二回の戦争を体験した人だからである。ただ祖母は，一軒おいて隣に住む私のことを可愛がってくれて小学生の時は特におばあちゃんのところで寝なさいといわれて枕を並べて寝ていた。だから自分の失った子供達のことを泣きながら話して聞かせてくれた。そんな祖母は，存命中政治家の靖国神社参拝を当然だと言っていた。中学生か高校生になっていた私は，依然時々祖母の隣で寝ていた。そんなとき祖母に聞いた。おじさんの魂は，どこにいると。祖母は即座に自分たちの建てた墓と答えた。これが，政治的な意見を持たない庶民の代表的な意見ではないかと思う。将校や参謀以上の子孫は，靖国神社で神と奉られていることを望むだろう。そして内閣総理大臣以下政治家や全国民に頭を垂れて感謝して欲しいと考えるのだろう(多少誇張偏見を抱いて書いているが）。

私は，靖国神社を参拝する保守系政治家の行動に関して疑念を抱いている。彼らが頭を垂れている対象は極東軍事裁判で裁かれた首脳陣を含めた陸海軍の中枢，大本営ではないのか。私の伯父のように20歳かそこらで餓死した最下級の兵士について真摯に頭を垂れているか。更に，ただ軍事施設近傍に暮らしていただけで空襲を受けて亡くなった方々に対し，真剣にどう思っているのか。政治家は，政治を司っている以上私たちのような人間に対しても平等に責任を持たなければならない。要するに主義主張はどうであれ差別してはならない。しかし，現状ではどうも一部の戦死者のご遺族に対するpostureをしているだけではないか。こういう言い方では誤解を招くかもしれない。日本が戦争したのは正しかったと信じたい集団に対するパフォーマンスをしているのではないかと疑っている。私は無謀な戦略で無辜の人々を死に追いやった人だけを対象に今日の繁栄の礎になられた云々と言う政治家連中を信用できない。

¹祖母は，1899年8月9日生まれであった。祖母の時代では，子を付けるとハイカラになるとの理由から自らは静子と名乗っていた。

²叔母の息子である従弟がよく似ている。

³伯母美代子，もうひとかたは乳児の時に命を落とした。

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